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コラム「見聞録」 iPhoneと防水ケータイ
提供:電経新聞社(2008/08/11)
「進化するケータイ端末」が直近のキーワードになっている。その象徴的存在がご存知iPhoneだろう。従来ではあり得なかったタッチパネル方式を大胆に採用し、快適なインターネット閲覧を実現するなど人目を引く機能が満載だ。「iPhoneが日本のケータイ文化を変える」と豪語するユーザまで出ている。
でも、果たして本当にそうなのだろうか。各種調査会社の統計を見ると、iPhoneは7月11日の発売直後に爆発的に売れはしたが、現状は906シリーズと競り合っている模様だ。
ソフトバンク筋に聞くと「iPhone関連の問い合わせで圧倒的に多いのが使い方がわからないという苦情」で、現状は使い方の説明にリソースを集中しているという。この混乱はしばらく続くと予想されている。
ちなみにiPhoneは提供元のアップル社と交わした契約上の取り決めがあり、通常端末と同じようにキャンセルすることができない。
憶測に過ぎないが、こんな話題が俎上に載るということは、あるいはキャンセルを望むユーザが結構いるのかもしれない。
これも完全に私の主観だが、手帳ほどの大きさの端末を耳に当てて通話する姿は、どこか滑稽で違和感を覚える。「小型化志向が進む中、いきなりでっかいのがやって来う雰たな」とい囲気だ。

一方、ドコモ筋に聞くと、現在ユーザの好感度が高いのは防水ケータイ(写真)だそうだ。静かなるブームといったところか。携帯端末を洗面器に落として台なしにしてしまったという話はよく耳にする。調理中にかかってきた電話に出たり、洗面の合間にメールをチェックしたり、水周りで携帯端末を操作したいというニーズは意外なほど強い。風呂場にまで持ち込むヘビーユーザもいるそうだ。
こうして見ると、生活インフラ化している現在の携帯端末が防水化される効果は決して小さくない。
実はユーザは、端末機能の高度化や画期的な操作方法といったハード面での革新はさほど求めておらず、「壊れにくい」「安心して使える」といったソフト面での心づくしのほうに重きを置いているのではないか。携帯端末を定期券やクレジットカードとして利用するユーザも一部出てきてはいるが、ほとんどのユーザは通話とメールしか使っていない。
このような動向を踏まえれば、やはり「壊れにくい」「安心して使える」といったソフト面での充実が何より優先されてしかるべきだ。 (北島圭)
