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4月―6月は増収増益 光の時代を改めて強調
固定系事業は依然厳しい状況
NTT
提供:電経新聞社(2008/08/11)
NTTは6日(水)、08年4月―6月期の連結決算(米国会計基準)を公表した。それによると営業収益は2兆5936億円で対前年同期比0・3%増。営業費用は2兆2215億円で対前年同期比2・8%(645億円)の減。これはNTTドコモの端末機器販売にかかる費用の減少効果が利いた。その結果、営業利益は3721億円で、対前年同期比24・3%(728億円)の増となった。純利益も1755億円で対前年同期比16・7%(251億円)の増。
セグメント別のポイントは2つある。1つは移動通信で、NTTドコモの利益増が利いた。もう1つはNTT東西の状況が依然として厳しい点。IP系収入は増加傾向にあるが、音声関連収入の減少、年金運用悪化に伴うコスト増などが重なり減収減益となった。
長距離・国際通信事業、データ通信事業はSIビジネスなどが好調で、ほぼ想定通りに推移している。
ブロードバンドサービスの契約数
4月―6月のフレッツ光の純増数は76万3000で、前年同期の70万6000を上回った。ただ年度目標340万に対する進捗率は22・4%に留まっており、この点について三浦惺社長は「今後相当努力する必要がある」と厳しい見方を示した。
打開策として、トリプルプレイを含めた新サービスの拡充を挙げた。具体的には地デジ再送信といった映像系サービスを前面に押し出し、ネット初心者を対象にしたアフターサービス体制も整備。リモートサポートサービスなどに傾注していく方針だ。
さらにパソコンを利用しないユーザを取り込むため、Wiiをはじめとした新たな端末利用も訴求していく。
法人系については大規模事業者に加え、中小規模の事業者への販売にも力点を置く。
「光をむやみに拡大すれば赤字が拡大する。一方、光のシェアは7割を超えており総務省も注視している。光を拡大すればするほど利益面と規制面で難しい状況に陥るという矛盾が見える」という記者団の指摘に対し、三浦社長は「短期的な見方をすればその通りだが、長期的な視点に立てば、固定系ブロードバンドの中心が光になることはまちがいない。世界的に見ても米国で光が伸張し、フランス、ドイツもしかり。これまで光に無関心だったBTまで光増設計画を発表している。光がブロードバンドの中心になるのはまちがいない。ブロードバンドを旗印に事業展開していく以上、光に注力しないというやり方はあり得ない」と述べた。
NGNの進捗状況
NGNの進捗状況についても説明。NGNサービスのエリア拡大についてはほぼ予定通り進んでいるという。
秋以降に投入されるサービスも一部紹介した。まず最大速度1ギガのブロードバンドアクセスサービス「フレッツ光ネクストビジネスタイプ」が来月からスタートする。
また「フレッツVPNワイド」も投入する予定だ。従来のVPNサービスは東西別々に構築していたが、同サービスでは、一体的に構築できる。
さらにハイビジョン品質のテレビ会議システムに対応したネットワークサービスの提供を開始する。

そのほかの一問一答の概要は以下の通り。
――固定・移動の融合サービスについて
「KDDIやソフトバンクが固定・移動間の無料サービスを出している。ドコモもホームUという融合サービスを開始したが、料金的な側面でどの程度の影響が出るのか注視していきたい。具体的な影響を踏まえながら次の施策を考えていきたい」
――ソフトバンクは、「これからの競争相手は、通信事業者でなくインターネット事業者だ」と発言している。NTTはどう捉えているのか
「レイヤ別にいろいろな議論があるが、とくに上位レイヤのサービスで変化が起こる。もちろんわれわれはさまざまなネットワークサービスを提供していくが、NGNを含め、サービスの出し方が多様に変化していくことを前提に、われわれ自身で提供するもの、ほかの企業が独自で提供するもの、あるいはコラボレーションで提供するものを検討し、提供できるものから提供していきたい。
ドコモがレゾナントに出資して、固定向けプラットフォームの構築などを手がけていく。固定・移動の融合と同時に、上位レイヤとの関係がより密接になるので、レゾナントを中心に新しいサービスに対応できるようにしていきたい」。
