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モバイルWiMAXの動向

 無線LANのエリア拡大のニュースが飛び交う昨今、前回の総務省の電波管理審議 の動向に引き続き、モバイルWiMAXの動向について報告します。

1.モバイルWiMAXとは

 公衆無線LAN(Wi-Fi)「規格802.11a/b/g」に対し802.16eの規格で伝送速度75M ビット/秒、高速移動120Km/時での移動通信も可能なブロードバンド無線LAN技術で 広域なネットワークをカバーすることから無線MAN (Wireless Metropolitan Area Network)との呼び方もされます。

2.モバイルWiMAXの海外動向

 日本の各モバイルWiMAXサービス提供事業者は、機器調達コストを引き下げる狙いから、海外の市場から相互接続が保障されたモバイルWiMAX機器をグローバル市場 から安価に調達したいと考えています。
  そこで韓国の2006年6月からWiBroの名前でWiMAXをサービス開始している状況、 並びに日本より若干早い時期のサービス開始を予定している台湾の状況を見てみます。

 韓国のユーザはWiBroと携帯のHSDPA(high speed downlink packet access) すなわち3Gサービスと、あまり違いを感じていません。モバイルWiMAXをベースに したWiBroと3Gの技術であるHSDPAは、どちらも高速な無線データ通信に使えます。
韓国でのWiBroは伸び悩んでいる状況が見られますが、それはHSDPAを自社または グループのサービスとして提供している通信事業者に、WiBroの免許を与えたことが背景にあります。韓国の通信事業者はWiBroの差別化を図り、サービス拡大を模索 している状況です。実行スループットは4Mビット/秒、上り2.1Mビット/秒を実現しています。HDSPAの実効スループットは下り1.5Mビット/秒、上り340Kビット/秒程度 とWiBroが勝ります。エリアはWiBroがソウル全域に対しHSDPAが韓国全土に展開して います。
  WiBro端末は機種面ではまだ数少なくUSBモデムが主力。料金は、HSDPAより若干 高い2,800円。

 一方台湾では、公衆無線LAN加入者が400万を超えており人口2,300万人からすると 世界的にも突出しているお国柄。世界の9割の無線LAN機器を生産する国として、 WiMAX機器で無線LAN市場同様の成功を狙う。台湾ではWiMAXの推進は無線LANと同様、 産業政策に他なりません。料金は、政策的に約2,000円程度にしたい考えです。

3.日本の動向

 住友電工がハンドオーバーの確認のために高速走行で途切れないビデオ映像を送受信に成功したとあり、着々と技術の実用化に向けた取り組みがなされています。

4.終わりに

  事業者が決定が間近に迫ってきている状況から、移動できるブロードバンド無線サービスへの期待が高まりを見せる中、消費者としては、早くエリアが広がりそのサービスを実感したいものです。